五島日記1999年2月
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1999/2/2 「星の誕生・オリオン大星雲」
前半の「今宵の空に輝く星」はオリオン座おうし座など冬の星座とともに、おおくま座、こぐま座、しし座などの春の星座が登場してくるようになりました。まだまだ寒い日が続きますが、夜空の星を見ていると春へと季節が変わっていくのを感じます。少しずつ、少しずつ。いちにちにおよそ１度ずつの季節の変化・・・。
後半「星の誕生・オリオン大星雲」は、星の一生の話を、オリオン座付近の現場の（？）写真画像を交えながら、解説していきます。若い星の集団、すばる。年老いた星、ベテルギウス。そして星のたまご＆あかちゃん星のオリオン大星雲。
わたしたちのスケールとは比べものにならないほど大きな、宇宙のスケール。
また、生まれそこなう星の卵もある、というのが地球の生物の世界と似ていておもしろい。
1999/2/4 星空最新ニュース
毎月第一木曜の６時の最終投影は「星空最新ニュース」。最新の話題や、その月に起こる天文現象を紹介してくれます。
今月は、１６日の金環日食（オーストラリア）と２３日のアルデバラン食とすばる望遠鏡のファーストライトの話題でした。
アルデバラン食はツァイスプラネタリウムの月でアルデバランを隠して見せてくれました。
すばる望遠鏡は、その特徴の解説と1/28のファーストライト画像一枚一枚についての解説。
1999/2/12 読売新聞に師匠が・・・
先月、わがファンクラブが遭遇した読売新聞の取材。あのときの記事が載りました。
かなり大きなスペースをとり、師匠がコンソールでポインターを持つ姿の写真も。
内容は「夜空の『渋谷』知ってる？」というタイトルで小惑星の発見から「渋谷」と名付けるまでを簡単に説明し、来月の投影を紹介するものでした。
1999/2/14 バレンタイン星と音楽の夕べ
昨年大ヒットした映画「タイタニック」の音楽特集。星空は、タイタニック号が沈没した、1912年4月15日を再現。
場所は北緯41度（だったかな？）。
87年前の星空を再現するためにプラネタリウムの投影機をぐるぐる15分以上も回転させていました。惑星たちが動いてきた道筋をそのままもどすのです。
解説担当の重井さんが４月の春の星座だけでなくタイタニック号についても説明してくれました。さらに音楽の構成の効果も手伝い、タイタニック号にのって航海しているような気分で、番組は進んでいく。
山場はやはり、タイタニック号が氷山に衝突、沈没するところの「My Haert Will Go ON」。
映画をもう一度見たような感動があったにちがいありません。
・・・ただ、残念ながら、わたしは映画を見ていないんだけれど。
1999/2/17 ズームイン朝に師匠が・・・
先日の読売新聞の記事を見て火曜日に「ズームイン朝」が取材に来ました。
１時間半も取材してあちこちで師匠がしゃべるところを撮っていったそうですが、師匠ご本人が出ているオンエアは１分くらい。内容は「渋谷という星の正体」についてですが、来月の投影のことはまったく紹介されませんでした。
それから「やっと発見して認められた小惑星、名前をつけるのは想いがこめられる」ということで勤務地（渋谷）、観測地（小淵沢）、人々に愛された有名人の名（坂本九）などがありますが、なかには一般人らしき人の名も。ということで「節子」という名を付けた方のお宅へ取材に。まー、これはその発見者の妻だったわけですが、それなら引き続き師匠を取材すれば番組構成と流れはもっと美しかったのになぁ〜。気が利かないぞ、ズームイン朝。師匠の妻の名もつけてあるのにね。（みわの星参照）
1999/2/19 星の会例会
今月の話題は「無から誕生した宇宙」。東京大学の和田先生のお話でした。
なかなか難しい。
ビッグバン以前の虚数の時間の・・・。
空間のゆがみが重力の原因・・・。
わーねむれなくなりそうだ。またまた楽しみを見つけてしまった気分でもある。
新しい世界の見方をするようになると、新しく世界が広がった気になる。これでも１次元増えた感じ。
2月19日（金）ＰＭ1：30の国司さんの回（小学校投影）に行ってきました。国司さん情報活用しまくりです。
先に来てた人は、 小学生向けならやめとくといって払い戻しを受けてましたが、
私はまだ小学校投影って見たことなかったんで、チャーーンスとばかりに即入場。
ドームの半分ちかくを埋め尽くす小6女子たちは、中学生かと思うほど大人びていて、
膝下丈の紺スカートが新鮮で、おねえさんはちょっとときめいてしまいましたよ（なに見てんだか (^ ^; ）
内容は具体的でわかりやすく、画像を多用して飽きさせず、
12才（小6）だからと12光年離れたプロキオンの紹介や、誕生月の星座も教えてくれて、
こころにくいばかりです。（おんなのこって星占いによわいもんね）
国司さんが 自分のことを「おじさんは・・・」と言ったとき、そばにいた女の子が
「え？ おじさん？？」って不思議そうにしてましたよ。やった！ 国司さん若い！！
（まさか逆の意味じゃなかったろうなあ・・・ なんせテキは小学生だからなあ・・・ちょっと心配かも(^ ^; ）
投影終了後、展示ロビーで例の読売新聞の記事をみつけました。
おさむ師匠りりしい！ きゃー！！
村松さんやみわさんにも久しぶりに会えましたし、お元気そうでなによりでした。
外は寒かったけど、こころあたたまる充実した一日でした。 （投稿者：星野こゆき）
1999/2/20 星と音楽の夕べ
新宿で働くお友達、恵美ちゃんと渋谷でデートしました。彼女は去年のしし群のときにはいっしょに今井浜にいった女の子です。彼女とは３時からの投影を見ました。ちょっと難しかったって言っていました。
彼女はその後お友達のジャズのライブへ行ってしまい、わたしは６時からの投影「星と音楽の夕べ」を見ました。今月は「バロック音楽」の特集。担当は増沢さんでしたが、風邪をひいてダウンしてしまい、かわりに村松さんが。
はじめに「ハワイのすばる望遠鏡が話題になっていますが、今日はハワイの星空を見に行きましょう。南十字星を捜してみましょう」と言っていた。でも、気付いたら終わっていた。エー、南十字見なかったよー。偶然となりにいたおすぎさんは「下の方にやっと見えたよ」と教えてくれた。そんなに熟睡してしまったとは・・・。最近疲れてるのかなぁ。いいもんね。先々月、石垣島で朝４時に起きて南十字見たモンね。（強がり）
1999/2/23 東京FMに師匠が・・・
朝８時からの番組に２分間くらいだけ、師匠が電話で生出演をするという。そりゃぜひぜひきかなくては。話題は、この日の夜の金星と木星の会合。
それではじまってみると初っぱなからかなりおかしい。DJは２人で男性と女性。
男性DJ「東京渋谷の五島プラネタリウムの解説員、松村修さんです。松村さーん。」
って。そりゃバウバウ松村だよ。名前がちがうよー。おかしいけど、これ、どうやってフォローするのさ、と心配になった。
師匠「・・・おはようございます・・・村松でございます・・・」
これで気付いてもらえなかったら、インタビュー中ずっと「松村」と呼ばれ続けるのだろうか。それとも勇気を出して「ちがいます、わたしは村松です、ムラマツ！」というのだろうか。余計なことをいろいろ考えてしまった。でも
男性DJ「あ、失礼いたしました」
と、すぐに気付いてくれた。たぶん、女性DJもスタッフもすぐに気付いたのだろう。この件で師匠の頭の中もふっとんだらしい。緊張が増したか、なくなったか・・・。
「会合」という現象の説明とどちらの方に見えるかを言ったあと、
男性DJ「どちらが木星でどちらが金星ですか」
との問いに
師匠「ちょっと下に見えるのが金星、ちょっと上に見えるのが木星」
と答え。わかりやすいようなそうでないような、かわいい答えだ（初めて見ようと思う人にはイメージしにくくて不安になるだろうなぁ）。つづいて
師匠「明るさで見た方がわかりやすいです。明るいのが金星。ちょっと暗いのが木星」
ちょっとってどのくらいだよう、とたくさんのリスナーが思っているにちがいない。でも、見ればそのとおり。一目瞭然。百聞は一見にしかず。
どうやら女性は星を見るらしく会話はスムーズだけど、男性はあまり興味がないようで、話がとんちんかんになることもあった。いやー、これは星を見る見ない、というよりは話を聞いてるか聞いてないか、ってことのような気も。ラジオのDJも見えないところでいろいろあるんでしょうが、あんまり話を聞かないのはリスナーにも取材の相手にお失礼だぞ。
1999/2/27 星の会談話会と特別招待先行投影
年に一度の星の会の談話会が午後３時から、来月の「渋谷の星発見物語」の特別先行投影が午後７時すぎから、ありました。
談話会は、村山館長をはじめとして星の会委員の先生方と五プラの解説員おふたりとお茶とケーキをいただきながら談話できる、貴重な時間を過ごすことができる会です。もともとは五プラへの意見を直接ぶつけていい場らしいのですが、今年は自己紹介兼近況報告をしながら談笑していたら、あっと言う間に２時間がたってしまいました。
夜の特別投影は「渋谷の星」の発見＆命名の張本人である村松さん自らがポインターを握り解説されました。星の会のかたがたも画像のとおりにあつまり、たいへんあたたかい投影になりました。
前半の星座解説では２３日の珍しい天文現象をもういちど再現したり、お得意のカニが歩く技が見られたり、絶好調の師匠でした。
後半は、小惑星とは、という話からはじまり、小惑星を見つけるには、の基本。村松師匠の若いときの観測地でのスナップも出てきて、村松ファンとしてはたまりません！
最後の方では、自転しながら天球上を移動する小惑星投影機まで登場します。プラネマニアにとってもたまりませんね！
勝手に推測するに、今回の投影の解説は難しいでしょう。小惑星自体が一般的にはあまり知られていない上に、それを発見する話です。投影を見に来る人は大きく両極に別れるでしょう。「もっとやさしい話をききたい！」「もっとつっこんだ話をききたい！」これに同時にどう答えるのか。これが五プラの解説員のうでのみせどころ、われらファンの楽しみどころです。
1999/2/28 天体観望会
昨日の天体観望会に数年ぶりに行って、月と土星を見てきました。
土星の輪がきれいに見えて、衛星もぼんやりとだけど見えましたし、月はとても白く輝いてました。
着いたのがちょうど最終投影が終わったころの７時すぎだったので、けっこう混んでました。
この観望会で初めて望遠鏡をのぞく人も多いようで（私そのひとり。初めて見た土星は忘れられません）、
星空に親しむとっても良い機会だと思います。
昔はもうすこし回数多くやってたような気がするんですが、今は月イチなんですね。
やっぱり望遠鏡の準備とか、暑い中寒い中いろいろたいへんなんでしょうか（昨日も寒かったし）。
次回３月２８日にも行きたいと思ってます。月と金星が見れるはず。
初めての方も気軽にいらしてみては？
きっと、写真で見るだけだった星の存在が実感できて、星がもっともっと身近に感じられると思います。
（投稿者：星野こゆき）
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