天文博物館五島プラネタリウム私設ファンクラブ 〜Go!Go!!五島プラネタリウム〜
1998/5/1
学校の帰りに町田の東急百貨店スターホールに行きました。解説は若いお姉さんでした。小さな子供さんのためにやさしくゆっくりとしゃべっていました。ちょっと声が暗かったのが気になりました（顔は笑っているのに）。五島を見慣れているせいか、ドームに張り付いた星がとても近くに明るくみえました。
1998/5/3
五島の観望会の予定でしたが、お天気が悪くて中止。わたしは今日行くことをみんなにさんざん宣伝していたので、予定通り渋谷に向かいました。今日は4回も見てしまいました。
5月のテーマは「宇宙人はいるか？」です。
13:30〜木村薫さん；G.W.のせいか、いつもよりもさらにやさしくお話しされていました。子供たちの期待していた宇宙人の話とは内容が違ったようで彼らには少し難しかったかも。でも、ていねいな解説でカバー。
15:00〜村松さん；たくさんのお客さんの心を引き込んでの星座の見つけ方のポイント。村松さんの「星座を覚えるのは簡単なんです！」という言葉にのせられて、つい、いっしょに探してしまいます。調子に乗って（？）前半とばしすぎて、時間がおしてしまい、少し焦っていたようです。
16:30〜増沢さん；やはり、しゃべり方がゆっくりだったように感じました。
18:00〜村松さん；今日もカラスが飛んでいました。これから夏になると天球上をサソリがはって歩いたり、白鳥が優雅に舞ったりする姿が見られます。
テーマについて・・・「宇宙人はいるか？」
宇宙人はおそらくいるだろうが、我々地球人のコンタクトできる範囲にはいるのか、その存在を見つけるにはどうしたらいいのか、今までにどんな方法で宇宙人探しをしてきたのか、と言ったお話です。ドレークの地球外文明の数を推定する式が出てきます。
わたしは前に本でこの式を見たとき、そんなことを式にするなんて、とてもユニークだと思ったのですが、今日天球にこの式（かけ算ばかりの文字式）が出されると、場内に少しためいきが。いきなりあの式がでると驚くんでしょうね。
13:30の投影後、村松さんが「いいもの」を見せてくださいました。そのドレークさんが4年前に五島で講演会をしたときにもらったというサインでした。私も負けずにいつも持ち歩いている自慢のサインを見せ、村松さんを驚かせました。（誰のサインかはここでは内緒）
今日から3日間NHKラジオで「子供科学電話相談」をやります。国司さんが相談員として出演しています。要チェックです。こどもの言うことがとても良い！大変面白く、ためになります。
1998/5/4
生まれてはじめてプラネタリウムに行ってから9年目の今日、いつもお世話になっている、そして大好きな五島プラネタリウムのホームページをつくりました。今日から、勝手にこの日を「五島記念日」とよばせていただきます。
今日から5/10（ゴ・トー）までを「五島週間」にするっていうのはどうでしょう？
1998/5/8
学校の帰りに多摩センターのベネッセ・スター・ドームの投影を見ました。今日は、職場のすぐそばということもあり、職場の人たちを誘って4人で行きました。そのうちの一人はプラネタリウム初体験でした。私を含めて残りの3人もベネッセに行くのははじめてです。
うわさに聞いていたとおり、駅のそば、サンリオピューロランドのとなり、普通のビル、です。最終の6時の投影にぎりぎりにつきました。（駐車場で結構てまどった）
21階の「星にいちばん近いプラネタリウム」につくとすでに6時。あわてて券を買って入ろうとしたら、見覚えのある顔に気づきました。五島で仲良くなった伊東さんです。伊東さんはベネッセの研修生で、前々から「多摩センターは学校のすぐそばだから今度行くねー」と言っていました。だから、会えて良かった！
5/10まで「ムーンライトカーニバル」というプログラムを投影しています。5/16からは新番組がはじまります。
「あなたは月に手紙をかいたことがありますか？」という言葉ではじまる「ムーンライトカーニバル」はプログラム中盤に今宵の星空解説が組み込まれています。プログラム自体は、プラネタリウムをつかったエンターテイメントという風で、まるで映画のようなオリジナルストーリーでした。4通の手紙による構成の、「ラヴストーリー」と言っていいのでしょうか。激しい恋物語ではなく、男女の静かな語りの中で、時がしだいに流れ、その合間に月についてのトピックスが散りばめられています。
欲を言うと・・・途中の星空解説が唐突のように感じました。物語が中断されるので、プログラムの先か後に星空解説をするか、プログラムの中のストーリーにもっとうまく組み込めればいいなぁと個人的には思います。プログラムで観客を引き込んでから星空解説に、ということかもしれませんが。
1998/5/9 箱根へ職員旅行
とくに五島とは関係ありませんが、忘れられないエピソードが出来ました。（どんなにお酒を飲んでも忘れられない！）
夜の宴会のビンゴゲームでの出来事です。いつもツキのないわたしは、どうせ当たらないよ、と思いながらビンゴの穴をあけていました。「ビンゴ！」はじめてのビンゴが出たとき、商品の説明がありました。
「目玉はミニコンポ。自転車。それから、ビクセンといえばわかる人にはどんな商品か分かりますね」
えーーっ！ビクセン〜！！と、いえば、双眼鏡か望遠鏡？それはいただきだー！ぜったいに他の人に渡すもんか！！
と目の色を変えたものの、ビンゴは本人の実力、やる気ではどうしようもないのですね。結局、他の人が見事に望遠鏡をあてました。しかたがないので、見るだけ、と思い、宴会場の畳の上を滑るように小股でかけてゆき、「開けましょう、開けましょう」と本人をけしかけ、わたしがその箱をあけました。手軽に使えそうな経緯台の望遠鏡でした。望遠鏡を一つも持っていなく、ほしくてほしくていつも「買って〜〜」と騒いでいる私にはうらやましくて仕方ありません。
ま、わたしはすぐにあきらめて「押し入れでほこりをかぶっているようなことがあったら許しませんよー！」と捨てぜりふを残して去りました。でも、他の先生方が「みわちゃんの望遠鏡をとっちゃだめだよぉ」と、しつこく言っていたようです。
1998/5/15 佐藤さんと五島へ
星の会の今年度第2回目の例会もあって、投影も見に行きました。
今日は、国語の先生なのに五島ファン！の佐藤先生と一緒に行きました。佐藤さんは、若くて、きれいで、やさしくて・・・まさしく心に風邪をひいていない人です。やはり、星好きな人なのですね。
まだ出会って間もない私たち。他の先生から「佐藤さん、星好きらしいですよ」という情報が流れてきたので、さっそくコンタクトする。きくと、国語の先生なのに（理科ならわかるけど）、季節ごとにプラネタリウムに行っているという。「どこのプラネタリウムが好きですか？」と思いきってたずねると、「えーと、わたしは・・・」すこし考えた後に「渋谷のプラネタリウムがいちばん好きです。」それから急に仲良くなったのはいうまでもありません。
それで、今日は前々から一緒に行く約束をしていました。金曜日は私も彼女も4限で授業が終わりなのです。仕組まれたように、そのラストの4限は隣のクラスでした。私がE組で、彼女がD組。ふたりでうきうきしながら階段をくだり、授業に向かいました。
授業後は3時の投影に間に合わせるため、急いでバスに乗り、電車に乗り、渋谷へと向かいました。思っていたよりもはやく渋谷に着き、さっそく五島へ。
3時からの投影は村松さん。投影前に挨拶をして、佐藤さんの紹介もしました。すると、村松さんは嬉しそうに笑ってくださいました。やはり、若い女性の方がくると嬉しいのですか？
さて、投影ですが、さすが五島！今月のはじめに発見されたSOHO彗星が紹介されました。
いつもよりも簡単な方角の説明（きっと時間短縮のため？）、そして日没。いつもなら今晩8時頃の星空、となるところが、7時半頃で止められ、SOHO彗星についての説明に。5/4に太陽観測衛星SOHOが撮った彗星の写真のスライドを映し、どこの位置に見える、双眼鏡でこうやってさがすといい、などなど。この彗星が見られるかもしれないと言う新聞記事が載ってるというのを箱根職員旅行の当日に友達（えみちゃん）から電話で聞かされ、旅行中のためその新聞が読めず、情報がつかめず、いらいらしました。きっと五島はこの最新情報をとり入れた投影をしてるんだろうな、見に行きたいな、と思っていました。
星の会はハッブル宇宙望遠鏡がうつした数々の写真を見ながら、その解説。今年のはじめ頃、新書版でハッブルのカラー写真つき解説本がでているのをみつけ、これなら、と思ってすぐに購入（豪華本の写真集をずっと前からほしいと思っていたが、とても高くて手が出せなかった）。
今日の講演では、その本に載っていた写真も多く取り上げられ、本で予習していたためか、解説もよく分かりました。家に帰ってその本をもう一度見てみたら、その本の著者が今日の講演で話をされた方でした。ぼけていました、わたし。
ハッブルのお話は、星のたまごから、一生を終えるまで。銀河が生まれたときは・・。スケールの大きな内容、かつ、まるでタイムマシンに載っているようで、ふしぎな気分でした。
印象に残った言葉をいくつか。
「星は生まれるときと死ぬときに、とてもきれいな姿を見せる。」
「星の世界でも、早く生まれたもの勝ち、というところがあるようです（鳥のひなの話になぞって）」
「（星のたまごをつつむ星間物質が吹き飛ばされるのが）早すぎて、星になり損なってしまう」
「年をとると太っていき、だんだんまわりのものを脱ぎ捨てていく」
「世界でいちばん撮るのにお金がかかった写真（20億円）、でもそれだけの価値がある。（今の宇宙の年齢を100才とすると、4才くらいのときの銀河の姿がうつっている！）
1998/5/22〜24 御神火の三原山で星空観望と露天温泉の旅
というわけで、大島に行きました。火山と地層と明日葉と椿と小動物と貝と鳥と星、の理科旅行でした。
今までこんなに濃密な旅行はしたことがないというくらいの旅です。なぜなら、昼間は観光、ハイキングなどで、夜は星を見ていたから、寝てないのです。2泊3日で2時間ずつくらいしか寝てない旅なんて・・・。飲んでいるわけでもなく、語っているわけでもない。外で寒さに震えながら寝転がって、天の川に包まれて。ときおり流星が飛ぶ。神奈川で見る流星とは違う。真っ暗な夜空に、鋭く光る。・・・いい旅でした。
横浜を出たのは夜の11時30分。横浜の空は真夜中なのに、夕焼けのように赤く染まっている。藤沢のうちの方からもときどき赤い空が見える。気のせいかと思っていたけど、ちがった。これがこのまちの夜なのだ。星なんてみえるわけない。
船のいちばん上のデッキには屋根がない。ほとんどの人は寝てしまったが、私たちは外に出た。東京湾を南下するに連れて星の数が増えてくる。船の明かりが結構明るかったが、影になるところを探してしばらく眺めた。すると、天の川まで見えてきた。すごいぞ。予想外に良い星空。
さっそく国司さんが星空解説をはじめる。本物の天球がプラネタリウムドーム。懐中電灯がポインター。こんな素敵な星空解説ははじめて！
流れ星がたくさん飛ぶ。ふだんもこんなに飛んでいるのでしょうか？空が暗いから見える、それだけとは思えない。きっと神様からのプレゼントかな。
そのうちにござを敷いて寝転がって星を眺めるようになった。なんという贅沢。みんなで流星を数える。
そうしているうちに、3時ころになる。もう秋の星座のペガススが昇ってくる。木星も見えてきた。「そろそろ寝ようか」と、2時間ほど寝ることにする。
5時30分に大島の元町港につく。そのままホテルでお茶のみ休憩。朝食をとる。眠い眠いと騒ぎながら、大島観光が始まる。
まず、三原山の溶岩や火口を眺めながらのハイキング。1986年の噴火の時は、我が母校（藤沢にある高校）の校舎の上からも三原山の火柱がみえたそうだ。わたしもテレビで見て驚いた。あのときの溶岩がまだ黒々と残っていた。植物による遷移もまだ進んでいない。裸地かせいぜい地衣類コケ類と少しの1年生草本のみ。でも、ウグイスの声があちらこちらでする。
お昼をはさんで生物ゾーンへ。リス村でリスとウサギにえさをやる。大島公園で椿の勉強をして動物園へ。郷土芸能館では、この旅で唯一のアルコールを口にする。（島の焼酎）
いよいよ夜。ここのところ天気が良くないのに、見事に晴れている。やはりふだんの行いのせいか。高橋製作所の望遠鏡が設置される。屈折と反射。どちらもえらい代物らしい。
7時30分が観望開始予定時刻。まだまだ明るい。でも、一番星、出てきた。うしかい座のアルクトゥールス、かな。次々と星がでてくる。印象的だったことをいくつかかくと・・・。
まず、北の空が明るかったこと。真夜中になってもまだ薄明のように空が白かった。東京のあかりなんだそうだ。
それから、ついに蟹座を見たこと。いつも「暗い星なので東京では見えませんが、空の暗いところに行ったらぜひ見ていただきたい！」と言われていた蟹座。わたしなんて一生見ないだろうと思っていた。でも、かにの泡のプレセペ星団もかにの足の先の星も見ることが出来た。
天の川。はじめて、ちゃんと見た。しかも、露天風呂に入りながらも、見た。風炉の湯気がゆらゆらと邪魔をするが、それがまたいい。
星がたくさん、はっきりと見えるので、星と星をつなぎたくなる気持ちがわかる。5000年前の羊飼いはどんな気持ちで星を結んだのだろう。昔は、その気持ちは全く分からなかった。でも、今はわかる。結ばずにはいられない。しかも、その星のならびは昨日も明日もずっと見えるのだ。去年も来年も。
プラネタリウムで満天の星をうつした後（空を暗くして、暗い星まで投影したとき）、いつも村松さんが言う。「東京の空と同じ空とは思えませんね！」これも、実感として、少しだけ分かる気がした。同じ空があるはずなのに、ここの人はいつも見ている星空なのに、わたしたちはわざわざ見に来なくてはいけない。大昔から受け継いできた空なのに。都会に住むことと引き替えに、私たちは何を失っているのだろう。（zabadakの歌にそんなのがあったような気がする）
星のしたにねそべっていたら、とても寂しくなってしまった。私が教えている「理科」って何なんだろう。空しさがこみ上げてきた。
いろいろあったけど、やはりいい旅でした。星の見えるところに行くチャンスは数多くあるかもしれませんが、良いガイドが同行してくださるのはとっても良いです。きれいな星空に出会うだけでも、十分心奪われますが、ガイドが良ければその星空の魅力は何百倍にもふくれあがるからです。この旅に同行し、いろいろなおもしろいお話を聞かせてくれた国司さん、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
1998/5/29
プラネタリウム禁断症状が出たので、学校帰りに渋谷に行きました。
多摩センターのベネッセとか、町田のスターホールとか、池袋のサンシャインとか、府中の郷土の森とか、行きたいところはいっぱいあったんだけど、雨に濡れないで行けるのは渋谷でした。16：30からの木村薫さんの投影を見ました。今月6回目、木村さんは2回目でした。
インドネシア料理のお店を調べて帰りました。
1998/5/31
渋谷のクワトロでLiveだったので、ついでに五島へ。
10:30〜やさしい星空教室 重井さん。
スタンプを10個集めると特製バッジがもらえるときいて、通うことにしました。
12:00〜村松さん。
いつも南向きに座っていると、同じ向きでないと星の位置や星座の姿がわからない、ということに大島で気づきました。どちらの方角を向いていてもすぐに分かりたいものです。
その対策として、今日は北向きに座ってみました。いつもとちがって、よく知っていたはずの星座も、あれこっちじゃないの？という感じ。なかなか鍛えられました。
ちゃんと解説員の顔の見えるところを選んで座りました。