五島日記1998年11月
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1998/11/3 今井浜東急リゾート
18日のしし座流星群を見る今井浜に下見に行きました。
すんごいリゾートホテルでした。
一番したにあったバーが楽しみ！（楽しむ時間はあるのか？）
前はう〜み〜・・・で、かなり近くまでせまってます。200人無事に見られるのかな？
前はすぐ海
庭から海をのぞむ
カウンター上を水が流れるしゃれたバーが！
1998/11/8 11月の投影
今日は１１月の投影を初めて見に行きました。テーマはもちろん「やってくる!?しし座大流星雨」。
この日の星の会ジュニア例会のテーマもしし群でした。
新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などでもとりあげられる機会が増えてきた「しし群」。情報がほしかったら五島の一般投影を一回見ればOKでしょう。マスコミの情報は、かいつまんであるので誤解されやすい表現が多いです。
この一生モノの流れ星をみたいなら、ちょっと１時間だけの事前学習するといいでしょう。
国司さんの投影では星の会の顔見知りの方も偶然何人かがドーム内に居合わせていました。
途中でまた「じゃぁ中学校の先生に答えてもらいましょう」と指名をうけました。「なつのだいさんかくぅー」と答えればいいだけなのですが、こ、声が出ない・・・。
まわりの知り合いのみんなでげらげら大うけされました。
うーん、まだ五島にふつうに（？）通っていた頃は、「この星は何ですかー？」と解説員の方に語りかけられると、年甲斐もなく声をはりあげていたのにー。知らない人だったからこそ出た声だったのでした。
村松さんの投影では９月、１０月と続いていたエチオピア王家の物語がついに完結し、アンドロメダ姫はハッピーエンドをむかえました。あー、すっきりした。３カ月もひっぱられた〜。
1998/11/14 101回目の「大変だ！投影」
４月から数えて、見た投影が101回目になりました。（よそのプラネ、例会は含まず）
おめでとう！！
さて、今日から４日間は「しし群の特別投影」です。
４時半の村松さんの投影にいったら、大変なことになっていた！
券売機からは長蛇の列。
館内、ドーム内はたくさんの人。
コンソールには３時からの投影だった国司さんが質問責めに。
そのあと、どんどんお客さんは入っていき、空席を見つけることが困難な状態に。（わたしはちゃんとまず席をおさえておきたけど）
あとできいたところによると、373人も入ったんだって！（満席で445人） 補助いすはでなかった。
投影の内容は、今月の一般投影と特に違う点は・・・名古屋の科学館などの人たちがつくったしし群についてのCGアニメが織り込まれていること。これは、見ようと思えば名古屋市科学館のHPでも見られます。（フルで６分の長さかな）
流星とは
流星がどこで光っているか（高度）を調べるには
一年間の流星数の特徴
流星群の極大日について
どうして四方八方に飛ぶように見えるのか
流星のものになるチリのできかた
チリをふりまく母彗星の正体
流星群の活動状況 流星雨になるのか？
観望の場所 仕方 見る姿勢 防寒 写真の取り方
というふうな感じです。
今日ははるばる大阪方面から、ひとしさんが来てくれました。
国司さんから望遠鏡のレクチャーをうけ、星座早見盤と来年の天文手帳を仕入れて、また飛行機に乗って帰っていきました。
ひとしさん、今日はごくろうさま！ありがとう！！
1998/11/17〜18 しし座流星群
６限が終わってすぐに学校を飛び出し、五プラのツアーバスに遅れること２時間、午後７時に今井浜東急リゾートホテルに到着しました。ロビーで増沢さんや村松さん、星の会の常連の方々と再会を喜び（それはわたしだけ？）、まもなく夕食。フランス料理レストランに同室の岸さんと向かうと、ちょうど村松さんといっしょになって同じテーブルになりました。途中でやはり同室のえみちゃん（仕事後に新宿から電車で来た）が到着、合流し、４人で楽しくおいしくいただきました。
９時から大広間で説明がはじまりました。まず館長からのお話。わたしが館長さんに会うのは２年ぶり。２年の１１月に南町田でのヘールボップ彗星の観望会以来です。（あれからわたしは大きく変わりました。あのころまだ・・・・）
次に、村松さんからスライドをつかってのしし群の説明、観望のしかた、がありました。村松さん曰く「流星雨にならないかもしれない説明」。
一度外にでて、庭や海にでてみました。星はまずまずなのですが、すごい風！ときどき強く吹いて、本当に海に飛ばされていきそうに、ふらふらしました。これではちょっと無理だね、とひとまず部屋に退散。テレビをつけるとときおりニュースでしし群の観望地のリポートが入ります。（このツアーも取材をうけていたそうで、渋谷を出発するときの様子がニュースで流されたんだって。同行取材は断ったらしいです。あとで他の観望地のをテレビで見て納得。強い照明をつけて取材していました。あれでは星は見えなくなってしまいます。）
30分くらいうとうとして、11時40分頃おきて、防寒の準備。0時に再び大広間に集合。そして、テニスコートへ。
シートを敷いたりして準備していると、さっそく流星が飛びました。流星を見るのははじめてではありませんでしたが、わたしはびっくりしました。あんなに明るいのは見たことがありません。それも、何分もしないうちに、次の流星、次の流星、ととびます。それがみんな明るいのです。
・・・ひゃー、しし座流星群って騒ぐだけのことはあるなー。
と思いました。同時に。
・・・騒いでおいてよかったー。
・・・これなら東京でも、生徒たちは見られるなー。
本音は
・・・見えなかったって責められないですむゾー。
でした。
風が強いのはともかく、それにともなって降ってきたのは流星の雨ではなく砂の雨でした。これはほぼ一晩中つづきました。寝転がって空を見ていると、まともに砂が目の中に入ってきます。目が痛くて痛くて、涙を流していました（それでもやめようとはしない）。涙は泥の涙。う〜ん、ヒトの目ってよくできているなぁ。ちゃんと異物を出せるようになってるんだー、と妙なことで感心したりして。
その砂嵐がこわくて、写真を撮るのはやめました。（レンズは借り物なもので・・・）
そうして朝の５時まで、わたしはトイレに行くこともなく、ずっと同じ場所で見ていました。
流星は立て続けに飛んだかと思うと、少なくなったり、もう終わりなのかなー、とおもうとまたパラパラッととんだり、ハデなのが飛んだり・・・という具合でした。でも、ピークに近づいているなーと感じることはありませんでした。そして、そのまま・・・５時。
４時１５分の特にとんだ流星は、まるで花火のようでした。最後は赤く、爆発したようになり、一瞬空がとても明るくなりました。あきらめムードのテニスコートに久々に大きな歓声が上がりました。
はっきりと痕が残り、すぐに双眼鏡で見ました。はじめはまっすぐな線だったのが、だんだんS字に曲がって、ふにょふにょになって、はじから消えていきましたが、全部消えるまでには数分かかりました。
（後日、各地で見ていたみんなの話をきくと、これが見えた位置がオリオンとか、ぎょしゃとか、場所によって本当に違うところに見えるんだなーというのがわかっておもしろい）
日本でのピークはありませんでした。だいぶ早まって、ヨーロッパで流星雨がふったらしいというあいまいな情報が届いていました。
それからお風呂に入って、６時過ぎに布団に入りました。９時頃起きて、荷物の整理。そして朝食。
１１時に４台のバスと１台の軽自動車はホテルをあとにしました。強引に沼津までバスを追いかけて着いていきました。（道がわからないもので・・・）途中の休憩所でまたみんなと再会し、東名にのるとバスはあっという間に先に行ってしまいました。４台のバスに置いて行かれて、わたしたちはマイペースで帰ってきました。
村山館長とツーショット
coment：２年ぶりの再会
'98.11.17 今井浜にて
1998/11/19 流星群からその後
しし座流星群のピークは１４時間も前の１７日の午後２時頃だったそうです。HR1000から2000くらいの流星雨もあったようです。
わたしたちは流星雨を見ることはできませんでした。
わたしは、普段とは違う明るい流星がぽんぽん飛ぶのが見られて、十分満足しました。
それに、雨のようにとまではいきませんでしたが、ながめていて放射点がわかるくらいは見えました。
３３年前の流星雨を見た長沢先生によると、今年の流星よりもずっと明るかった、とのこと。もっと明るい流星がもっともっと飛ぶ様子を想像すると・・・いやー、大昔の人はびっくりしたでしょうね。地球が燃える！と思うのも無理はないですね。
東の空から昇ってくるしし座はとてもかっこいい！と思いながらながめていました。五プラの星座絵では泣きそうな顔でごめんなさい、といっているようになっていますが、この日は、威張った顔のライオンが東の空から駆け上がってくるように見えました。しし座の星のならびがとっても好きになりました。
さて、この１年というもの、このしし座流星群を楽しみに暮らしていたわたしの悩みは「このあと何を楽しみにしたらいいのか？」ということでありました。しかし、この悩みは程なく解決。それは・・・。
しし群は今年と来年が流星雨になる可能性があります。事前の予想では、来年の方が飛ぶ、という予想もありました。でも、来年のピークの予想時刻は日本は昼間だ、というので今年しかない！と大騒ぎしたのです。
ところが、今年終わってみればピークが半日以上もずれ込んでいる。ということは、来年も大きくずれるって期待しても笑われないでしょう。流星雨を見られるかどうかは難しいままですが、今までは半日もずれるって思ってなかったのですから・・・。
あと一年、わくわくしてすごせそうです。
ピークにあたらなくて流星雨にならなくても、今年と同じくらいは見られるんじゃないかな。
翌翌日に学校に行くと、生徒も先生もわたしの顔を見るなり「見たよー」「１０個見たよー」などと報告の嵐。校長先生までわたしと顔を合わすとにやっと笑って「見ましたよ」と。
こそこそと流星群を楽しまないでよかった、と心底思いました。来年はもっと騒ごう！
事前学習用に講演もしようかな。理科室に人を集めて。（調子に乗るな！って？)
1998/11/20 星の会例会
しし群後はじめてみる「やってくる？！しし座流星群」の投影と星の会の例会。
しし群前の大混雑はどこへやら・・・（あ、こんなこというとスタッフに怒られそう）で、しし群の復習をしました。「やってこなかった」しし群のわけ、を解説していました。
例会は火星探査機「のぞみ」についてのお話。
今日わたしはちょうど中学一年生に火星の話をしてきたところでした。生徒たちは「もっと探査機を飛ばせばいい」とか「冥王星にも飛ばせばいい」とか「火星にヒトは住めるんでしょう？」と簡単にいいながらも「宙返り 何度もできる 無重力」という向井千秋さんの短歌を紹介すると「宇宙なんておれたちには関係ない場所だ〜」といいます。そういう気持ちはわたしの中にも少なからずあると思います。
探査機を飛ばす、ということにどんな苦労があるのか、少しだけでもわかってまた「のぞみ」が好きになりました。来年火星に着く頃は、また一人で大騒ぎをするんだろうなぁ。すぐ感情移入してしまう単純なわたし。
星の会のいつもの顔ぶれが集まると、にわかに流星群報告会、写真披露会になりました。それぞれの場所で同じ流星群をながめていたなんて、なんてお祭りちっく。
そういえば、今日は宇宙ステーションの最初のロケットが無事打ち上げられました。渋谷の街頭の大きなテレビでその模様をうつしだしていたそうです。「仕事場は宇宙」なんだな〜。
1998/11/23 早退
１時半からの師匠の投影を見ました。友だちと会う約束（とプラネに連れていく約束）をしていたけど、友だちから間にあわないっていう連絡。２時すぎに渋谷に着くっていうから、一人で師匠の投影を見て、後半の話題になった２時過ぎにこっそり早退してドームから出ていきました。
出たところでちょうど国司さんに会い、（村松さんの投影を途中で抜け出すなんて）びっくりさせてしまいました。
あとでHPの伝言板に、五味さんが同じ回を見ていたってかいてあり、ひゃ〜、とびっくり。お会いできずに残念です。
五味さん曰く、
「 この３連休に、所用で東京方面に出ました。
きつきつのスケジュールだったので、五島に行くのはあきらめていたのですが、運良く23日の13時の投影を見ることができました。
しかも、解説員は大好きな村松さん！しあわせ。
今回も飛ばしてくれました。メドゥーサの首をたまねぎとは。
自動券売機と星座絵の図柄が変わったのを見て、時代を感じてしまいました。
次は冬休みかー。先は長い。 」
きつきつのスケジュールの中にいても五島を忘れないとは、やはり五味さん、さっすがです。禁断症状が緩和されているとよいのですが・・・。
また、「大好きな村松さん」と堂々と名乗りを上げるところもさすがです。こんなことで「しあわせ」を感じられるのも五味さんとわたしくらいなものです（隠れファンは多いだろうけど）。
ペルセウス王子の絵が出てくると「手に持っているのはタマネギじゃありませんよ」「頭にお鍋のようなかぶとをかぶり」と村松さん。「メドゥーサと目を合わせないでくださいね。皆さんが石になったらあとで係員が片付けるのがたいへんですから」ととばしています。
のぶりんさんが10年前に五島で聞いたという「大人は石に、子どもは砂利に」というのもきいてみたいな〜。だれがいったのかわからないけど。
1998/11/27 のぶりんさんとご対面
今日はのぶりんさんと五島で会いました。のぶりんさんは10月のアンケートに初めて答えてくれてから、五島のコピーやすてきなイラストなどをたくさんおくってくれたりして、このHPづくりに貢献してくれている方です。
もちろん会うのははじめてでしたが、無事にいっしょに投影を見ることができました。
16:30〜と
18:00〜村松さん の投影を見ました。
16:30〜の投影では、カシオペヤをつかった北極星の見つけ方を説明しているとき、
「さぁ、この長さを何倍すると北極星をみつけられるんでしょう？」
しかし、ドーム内はし〜〜〜〜〜〜ん、としていました。すると、
「この回のお客さまは反応がすくないですねぇ〜。みなさ〜ん、おきてますか〜？」
ここまではいつものこの解説員さんの展開で、心地よく聞いていました。が、
「じゃ、さいとうさん、答えてください」（げげ、わたしだ！と生徒の心境）
と、名指しで質問されてしまいました。この前は国司さんに指されて、びっくりして答えられずに後悔したので、今日ははりきって答えました！
「５倍！」
村松さんの回では、最初ドームにかかれた風景の説明で高尾山の話が出ていました。先日、村松さんは高尾山に行ったそうで、もう11月も終わりだっていうのに紅葉はまだだったとのこと。まだこれからで間に合いますよ、だって。
こんな話を聞けるのも生の五島ならでは！いいですねぇ〜。
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