五島日記9月
五島日記1998年9月
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1998/9/3 プラネタリアンのはしくれ
すっかり夏休み中に五島中毒となってしまった。もとの生活に戻れない・・・ーーーということで、さっそく9月の投影に行って来ました。いいわけとしては、どうしてもタワーレコード渋谷店に行きたかったからなんですよ！
13:30〜かおるさん。
16:30〜村松さん。
一ヶ月以上もバーチャリウムを見続けて、あのペースに慣れてしまっていましたが、やはりあれは五島じゃなかった！と感じてしまうほどに違いました。
まず、お話のペースが3倍くらいゆっくりです。だらだらするわけでもなく、たいくつなわけでもない、ちょうどよく星空の世界に入っていける速さです。夕焼けもゆっくりと消えていきます。バーチャリウムのときは、かなり時間に追われていたんだとわかりました。内容も必要最低限のことしか盛り込めなっかたですね。
初心者みわの最後の大きなハードルは秋の星座マスターです。秋がまだまださっぱりわかりません。だから、とても楽しみです。不安はありません。去年は覚えられなかったけど、今年は本気なのです。
ペガスス、やぎ、水瓶、みなみの魚、魚、アンドロメダ、と続々と登場する秋の星座に、みわは嬉しくってたまりませんでした。去年はこんな気持ちにまではならなかったはずと思い出します。
星座絵はもとの絵にもどりました。
「この星座の絵を見てみましょう」と、解説員の方の言葉があってからしばらくの空白の時間、これがたまりません。
しーんとしたドームに操作する音が静かに響きます。さっと下から星座絵がのぼってきて、すばやく星の位置におさめられます。
これがいいんです！（真っ暗な中で上手にお話しするだけでもすごいのに）どうしてこんなにすぐに星がわかるの〜、しかも操作も早いの〜、と 「解説員ってすごいなーーー」と思う瞬間です。尊敬に値します。そして、それから次のお話も安心して心をゆだねてきくことができます。
村松さんの投影では星座絵が妙な動きをすることがあります。二年前、五島に足を運んで2回目のときに、わたしはその技を見てしましました。それ以来、もう五島から抜け出せなくなって今に至ります。
今日はペガススが、パカッパカッと、歩いて（走って？）やってきました。わたしは大喜びでした。
そんな初心者のプラネタリアンのはしくれのみわですが、悲しい出来事がひとつありました。
理科室プラネタリウムが生徒に公開できなくなってしまったのです。もともと生徒立入禁止の準備室の中にある暗室にドームを開いたので、その時点でかなり無理な状態でした。ところが、近頃の毒物事件により、生徒立入禁止が強化されたのです。（村松さんいわく「学校としては当然の処置でしょうねぇ」）こうなったら、理科室プラネタリウムは独り占めだー。
1998/9/6 星座通のおこさま
市ヶ谷で適性検査なるものがあり、その帰りに五島へ。五島へ行くとおもったからこそ、辛い試験にも耐えられたというものです。
13:30〜
16:30〜村松さん。
今日のお客さまはひかえめでした。でも、笑いは多かったです。
反応のいいお子さまがひとりいらっしゃいました。こんな具合です。
解説員「アンドロメダってきいたことあるでしょう？」場内し〜ん。
こども「ある-！」場内にひかえめな笑い。
解説員「あるよねぇ。（答えてくれて）ほっとしましたよ-」
次のカシオペアの絵を出すため、アンドロメダの絵が消える。
こども「アンドロメダ、いなくなっちゃった・・・」
解説員「ごめんなさいねぇ、消えちゃって。」 場内くすくす
解説員「今度は（アンドロメダの）お母さんの星座カシオペアを見ましょうねぇ」
声の感じからすると、かなり小さなお子さまのようでした。
にもかかわらず、アンドロメダとさらっと言ってしまうあたり、かなりの星座通かもしれません。
山羊座の絵を見て「やぎ！」とこたえていましたし。山羊座の山羊はかなりへんてこりんな姿ですからね。すでに知っていたのではないでしょうか。
ちょうど、コンソール前にお子さまは座っていたのですが、すかさずフォローする解説員さんもさすがです。こんなやりとりがある五島がわたしはだいすきです。
1998/9/11 禁断症状
金曜日は早あがりです。そのあとに仕事をしなければ、帰っていいのです。それで、なぜか気づくと渋谷に向かっているのです。とっとと帰って休めばいいのにねぇ。
15:00〜増沢さん。
16:30〜かおるさん。
そうして今日は、ずっと見られそうで見られなかった増沢さんの投影を見学できました。
増沢さんの投影では、他の解説員の方は教えてくれないようなことをたくさん聞くことができます。これが五島のいいところ。よく、「プラネタリウムって何回も見て面白いの？同じじゃないの？」ときかれますが、ぜんぜん違うんですよ。
例えば・・・カシオペア座は他にどんなふうな結び方があるか。日本で伝わるいろいろな呼び名とか。
それから、王の星（ロイヤル・スター）という星が四つあるとか。
一週間の疲れも解消しました。やっぱり来てよかったなぁ、とおうちへ帰りました。
1998/9/13 ジュニア例会
先月は遅刻してしまったので、今日は遅刻しないようにがんばって朝起きました。
今日のテーマは「ガスの惑星・木星と土星」。こういうふうに、いろいろなことを知ってしまうと、嬉しくってつい学校の授業中に調子に乗ってしゃべってしまい、時間がたりなくなってしまいます。もっともっと知りたい、という子がクラスに２人くらいはいるんですよね。
1998/9/18 一般例会「星の誕生」
理科の授業をしていると、見えないものがどうしてわかるんだろう、と思うことがよくあります。（空想ではない）見えないものの世界に足を踏み入れはじめたばかりのこどもたちは特にこだわります。
例えば、ヒトがいないころの地球の様子はどうしてわかるのか、生物の進化は誰が見てきたのか、地球の内部の構造はどうしてわかるのか、太陽の温度を誰がはかってきたのか、などなど。もちろん、地球誕生46億年前や太陽系、宇宙の誕生はどうしてわかるの、というちょうど今回のテーマとおなじことについても不思議がります。
わたしたちがいかに目で見える世界に頼って生活しているかを感じる機会でもあります。目じゃなくても、触ってわかることもあるし、音をきいたり、臭いをかいだり、方法はいろいろあるわけです。
こういう発想の転換に気づくのが学問の醍醐味であるのかもしれません。
今回の例会では、直接見ることのできない星の誕生の様子をつかむために、どんな方法で研究しているのかというお話でした。電波や赤外線をつかって星をうむ母体となる「雲」を観測するのだそうです。まさに、「雲をつかむような話」・・・なんちゃって。
1998/9/19 星と音楽の夕べ「フミヤ特集」
フミヤファンのあこちゃんを誘って星と音楽の夕べへ行きました。もうひとり、鎌ちゃんもいっしょに三人で久々の重井さんでした。わたしは一人、フライングをしてやはり久々の村松さんの通常投影も見ました。（数えてみたらたった（？）二週間ぶりでした）
途中、雨のうたのとき、雲が出てくる演出がありました。最初は薄かった雲がだんだん厚い雲になって、ついに木星まで隠れてしまう・・・曲が終わる頃にはだんだんと雲は薄くなり、ふたたび、満天の星空。
-----あこちゃんの感想-----
選曲の仕方がとてもよかった。日の入りや日の出、星座絵がそらいっぱいにでてくるところなど、うたのイメージとよくあっていた。だれが選ぶの？お客さんのリクエスト？へぇ〜、解説員のお姉さんが自分で選ぶんだ。よくわかってるんだね。
-----鎌ちゃんの感想-----
（ごめん、感想なんていったのか忘れちゃった！）
翌々日に会ったときには「あれからパンフレットを見ながら星空を眺めているんだけど、むずかしいね」とのこと。そういえば、投影前からパンフレットの星空の図を眺めていましたね。帰りの電車でも。
空によってどの星まで見えるか違ってきますし、時間によって図とは位置が変わってきます。図の一つ一つの星を追いかけるのではなく、明るい星、目立つ星を手がかりに探していくのがコツですよ！
1998/9/20 やさしい星空教室
親愛なる中学一年生の若者たちが四人来るというのでおつきあいしました。かおるさんの「お月見をしよう」という投影でした。
若者たちの隣りに座って見ていたら、投影中の反応が新鮮でした。
「乙女座がない〜」と乙女座の乙女の寂しそうな声がしたり。ごめんね。乙女座は今はちょっと見えないねぇ。
投影後、「えー、あのお姉さんが生で喋っていたのー？！」という驚きをきかせてくれました。あまりに美しい解説なので、録音と思ったようです。それとも、一時間喋り通しが驚きだったのかな？
ほらほら、こうして若者たちも五島に愛着がわいてくるようですよ。
しかし、わたしも一時間喋り通しを一日四時間もやってるんですけどー。わたしにも感心してほしいなぁ。
1998/9/25 星空とヒーリングミュージックの夕べ
毎月一回第４金曜日の７時３０分からこんなプログラムがあります。ヒーリングガーデン主催で前売り１６００円の特別な催しです。ですから、特別会員でもチケットを買わなくてはなりません。お金のないわたしは、今まで興味はあったのですがチケットを買うことができませんでした。それが、今回、思わず入り込むことになりました。
都留教博（vi）と中村由利子（pf）がゲストで、始めと終わりにツァイスの前で生演奏です。サポートにパーカッションの方が一人加わっていました。とてもお客さんがたくさんで、わたしが座った位置からは演奏している方々が見えませんでした。
スカイラインには緑色の木々。まるで森の中での音楽会のようです。香りはヒノキのかおり。今日発売のアルバムのテーマ「過去」にちなんで、「過去」をイメージした即興演奏もありました。
やがて、１０００年前の「過去」の星空が投影され、CDの曲がながれます。
なんともいえない贅沢な気分です。これはなかなかくせになりそう！
よくをいうと、生演奏の時の音もバランスが悪く、（録音のバックの音に合わせて演奏していたようでしたが）生音がよく聞こえなくて、メロディーラインのバイオリンがほとんどきこえなかったのが惜しい気がしました。プログラムの頭ですから、がっちりとキメてほしかったです。五島が音楽施設でないのでミックスはむずかしいんでしょうけど（準備の時間もないし）、せっかくの企画ですからがんばってもらいたいです。
それから、今日の６時の村松さんの回には、ワンダーボーイズのブッチと理科の会のやすくんが来てくれました。
おふたりとも、ありがとうございます。
1998/9/26 久々の国司さん投影
きのう五島に行ったときに今日の投影担当者の札を見てしまいました。15:00の投影が国司さんだ！というので、今日も来てしまったわたしです。
13:30〜増沢さん。
15:00〜国司さん。
16:30〜村松さん。
二ヶ月ぶりくらいに見る国司さんの投影でした。「星空と国司さんの夕べ」というような「国司ワールド」にどっぷりと浸かってきました。
いつかniftyのフォーラムで見たことのある、「水瓶座の水は〜オリオンビール」の話をついに生でききました。
なんだか、国司さんの投影は「お話をきく」という感じがしていいなぁ。幼稚園で先生がお話をしてくれるような気分です。
投影の国司さんとラジオでの国司さん、に対して、入り口でいつもわたしをいじめる・・・いえいえ、かわいがってくれる国司さんは別人のようです。やー、いいひとですねぇ！
こんなリップサービス（？）もありました。
（夏の大三角に含まれる星座について）「こういうのは小学生が得意なんですよね。学校で習ったでしょ」とはじまり、「でも、もうそんなのはとうの昔で覚えていないという方も」と続き、「そういえば、現役の学校の先生もいましたねぇ」ととどめをさされました。だれだっ？！それは、わ・た・し。
こういうことがあるから、どんどん五島からぬけだせなくなってしまいます。
1998/9/30 特別編
今朝３時頃、五島日記特別編を書き終えました。
・・・４月１日に星の会特別会員になり、半年が経ちます。態度が大きいからか、なにやら行いが目立つからか、もう何年も星の会にいるベテラン会員だとわたしのことを思っている方も多いようです。しかし、違います。今年入ったばかりの星の会一年生です。・・・
ではじまる特別編はここをクリックしても見られません。特別なところで見られます。さぁ、みなさんはこの特別編を見つけることができるのでしょうか？運命やいかに・・・！
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