五島日記98年10月
五島日記1998年10月
1998/10/10星と音楽の夕べ「チャイコスフキーセレナード」
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1998/10/1 彗星と流れ星
１０月に入りました。今月のテーマは「彗星と流れ星」。後半の大まかな内容は・・・。
彗星とはなにか
流れ星とはなにか
彗星と流れ星の関係
流星群とはなにか
しし座流星雨について
1998/10/4 お月見のつどい
やったー、お月見だー！お月見なんてしたことがないぞー！！はじめてーーー！！！
本当は明日の夜が中秋の名月だけれど、五島では今日がお月見です！！（ついでに言うと、満月はあさってなのです）
「お月見のつどい」特別投影の内容は、先月の投影とほぼ同じでした。（先月のテーマは「中秋の名月」）
先月の投影で村松さんのを見て、今日も村松さんにあたったという幸運な（？）方もいらっしゃったようです。（再放送だね、ってみんなで笑った）
夜は屋上でお月見観望会です。すすきを飾り、お団子をつくって、うっすらと雲のかかった月を眺めました。ふつうのお月見と違うのは、屈折望遠鏡を二台ならべてあるところでしょうか。
今夜は木星が月のすぐ上にあったので、木星も観望しました。運良く雲の切れ間に望遠鏡をのぞくと、月の模様がよく見えます。少しだけ欠けているはじのほうはクレーターのぼこぼこもよくわかりました。
木星の縞と４つのガリレオ衛星もよく見えました。
今日のお団子は、わがＨＰの五島アンケートにもたびたび参加してくださっているべらとりくす☆さんのお手製です。
観望会が終わってからみんなでいただきました。何にもつけなくてもとってもおいしかったですよ。
みなさんには写真でおすそわけです。ね、おいしそうでしょ？べらさんへの感謝と尊敬の気持ちを込めて、写真は大きめにしましょう。
1998/10/7 20年ぶりの五島
またまた初メールが届きました。
クロさんとおっしゃいます。
はじめまして。
ふとしたことからこちらのホームページを見つけて懐かしくなり、渋谷のプラネタリウムへ行って来きました。
小学生の時以来、２０年ぶりです。
子供の時の印象よりも、ドームは小さく感じました。でも、ドームの絵は２０年前と同じでした。２０年前も、あの絵を見て「昔は渋谷から羽田の東京湾が見えたのか」と不思議な感じがしましたが、今回はそれ以上に昔懐かしい東京の風景という感じがしました（小津安二郎の映画や串田孫一のエッセーを思い浮かべました）。
解説は年輩の男性で、寄席で講談か人情ものでもきいているような名調子でした。
それになにより、星をじっくり見せてくれる構成で、充実した内容でした。
平日の昼間の投影で、客は１０人もいませんでしたが、投影の終わりには拍手もおきました。
やはり、生解説はいいですね。
この数年で、あいついでうちの近所にプラネタリウムができましたが、どこも紙芝居みたいなオート番組が中心で、いまひとつです。
そういう投影を見ると、せっかくのプラネタリウム（しかも設備はすごくりっぱ）なのだから、もっと星を見せてほしいと食い足りない気分になります。
近所のプラネタリウムはどこも自治体の経営で、バブル期にできたものですが、これも近頃評判の悪い「箱もの行政」というやつかなあと思ったりします。
アンケートにしつこく苦情を書くと、投影内容も改善されるものでしょうか。
五島のプラネタリウムがもっと近くにあるといいのになあとと思います。
1998/10/8 ジャコビニ流星群の日
Macがこわれたので、修理を頼もうかと都会にでたので五島に行きました。（家をでる＝五島に近いかな とおもってしまうワタシ）
今日はジャコビニ流星群（りゅう座γの流星群）の日です。もしかしたら流星雨になるかもしれない日です。投影はそんな解説から始まりました。
わたしは４時頃に五島に着きましたが、そのころ五島の電話は鳴りっぱなし。今夜のジャコビニのことについての質問の電話です。質問する人は「プラネタリウムなら」と思ってかけてくるのでしょうが、答はそんなに簡単ではありません。
「なんじごろ飛ぶんですか？」
「日没後、夜中までが観測しやすいです。」
「一番飛ぶのはいつですか？」
「飛んでみないとわかりません」
なかには、「ふざけるな！」と思う人もいるんだろうなぁ・・・。
さて、６時の回の投影は「さぁ、みなさん。はやくいいところへ流れ星を見にいってください！」としめくくられました。その効果あってか、お客さんたちはいつもよりとてもはやくいなくなりました。ロビーの展示を見ている人はいませんでしたね。もちろん、スタッフもそれぞれの流星観測地へとむかうため、電車に飛び乗っていきましたとさ。
はたして、みなさん、見られたのでしょうか？（湘南地方は曇りでした）
1998/10/9 東急サンクスデー
１０月９日は「東急サンクスデー」で、五島に入るとスピードくじをひけます。
わたしはこの日を待っていました。２等の星座傘がほしいのです。ちなみに３等が五島のペア招待券で私に当たったら大笑いというものでした。（来年の３月までは特別会員＝フリーパスなのですから）
この日は赤坂に用があったので、しめしめと五島に寄ってからいくことにしました。入り口にはスピードくじ。願いをこめて一つの三角くじをひくと・・・残念賞の五島プラネタリウム特製ヘールボップ彗星のポストカードでした。これはすでに二組購入済みでうちに飾ってあります。
しばらく入り口で眺めていると当たる人がたくさんいらっしゃいます。さすがに１等や２等はみませんでしたが、３等招待券と５等星座耳かきは続出でした。どうしてこうくじ運がわるいのでしょう。でも、ちゃーんと「あの方」（師匠）の撮影したポストカードをいただいてきました。やったぁ。
1998/10/10 星と音楽の夕べ「チャイコスフキーセレナード」
この日を待ちこがれていました。８年前に見学に来られなかった、チャイコスフキーの「弦楽セレナード」の夕べです。
８年前に生まれて初めてプラネタリウムに来たとき、その月の星と音楽の夕べがこの曲でした。一般投影を見たので、この番組は見ていません。当時から大好きな曲で、星空のしたでこの曲を大音響できいたら泣いてしまうかもしれない、と思ったほどでした。
とても見たかったのですが、当時浪人生活が始まったばかりのわたしにはそんな余裕は時間もお金もありませんでした。その上、渋谷はとおいとおーいまちでした。それは叶わぬ夢でした。
そうしていつのまにやら五島に通うようになり、もう一度「弦楽セレナード」をやってほしい！、といつかはリクエストするつもりでいました。その矢先、それを口に出す前に願いが叶ったのです。
ささやくような国司さんの解説と大好きなチャイコフスキーに五島の星空。どきどきしながらの１時間でした。
日の入りの色が秋らしい色になってきたという国司さん。国司さんの投影ではいつも、ふだん忘れかけている季節の変化にやさしく目を向けさせてくれます。もちろん、２日前のジャコビニ流星群の話など、タイムリーな話題にもふれます。雲の多い中で国司さんと村松さんはそれぞれのお宅近くで２個の流れ星をみたそうです。
「今日は流れ星でも見るか」といってあの日帰っていった小高さんは３つ見たとのこと。厚い雲があったにもかかわらず見られた明るいものもあったとか。
ペガスス座をつかって星だけからペガススの姿が浮かんできますか。やってみたかったらぜひ、国司さんの投影で星の結び方を見てください。
1998/10/16 星の会例会「しぶやの星」GET!
この前の日曜はついにジュニア例会をさぼってしまいました。いろんな人から「みわちゃんが来ないなんてはじめてじゃない？」「めずらしい」などと声をかけていただきました。ご心配をおかけしました。朝寝たのが５時だったモノで・・・起きられませんでした。もし、起きて例会に行ってもドームの中で寝てしまうだろうと推測しました。
さて、今日の一般の例会は「地球に衝突する天体」ということで、いまヒット中の映画「ディープ・インパクト」の話題あり、恐竜絶滅の話題あり、小惑ネタあり、もちろん、来月にさまったしし群のシュミレーションビデオあり、とてんこもりでした。
名古屋市科学館と共同でつくったというしし群のシュミレーションはなかなかです。久しぶりに名古屋市科学館にもいきたいなーと思いました。前に行ったのは２年くらい前、プラネタリウムに興味を持ちはじめた頃でしたので、いま行ったらあのときとはまた違った目で見てしまうのだろうと思います。
そして、今日「しぶやの星」が発行されました。はじめてもらう会報です（今年初めて星の会に入ったから）。
----この先は星の会の方にしか、話が通じないかもしれません------
わたしは「しぶやの星」を手渡されても恥ずかしさのあまりその場であけることが出来ず、家についてから封筒をあけました。ひゃー、はずかしい〜〜〜！
ここに五島日記をかくほうが気楽でいいですねぇ！
かおるさんから原稿用紙入りの大きな封筒が届いてから締め切りまで２週間くらい、苦しみ抜いて（？）かいた原稿です。学校でも空き時間に、いらないプリントの裏に50回くらいかいたんです。書いてはボツ、書いてはボツ、とまるで漫画に出てくる「作家が原稿用紙に書いては丸めて捨てて部屋中紙くずだらけ」、のような状態でした。
時間に追いつめられながらかいたのが、あれ、です。
あまりにかけないので知らんぷりして逃げちゃおうとは思ったんだけど、いつもこどもたちに
「提出物は期限を守るのが基本！その前に課題をやる、というのはいうまでもない！！」
などといっているものですからそう逃げるわけにもいかず、夏休みの宿題を8/31に泣きながら仕上げるこどものようになんとかかきあげました。
でもね、かおるさんから依頼が来たとき、「どうしよう〜」と思ったの以上に、うれしかったんです！
それは、いつかは・・もっと何年かしたら・・・会報にかいてみたいなー、と思っていたから。ただ、あまりにそのチャンスが早くきすぎたから、おののいてしまったんです。、のつもりだったので。
これからは原稿を送りつけて、勝手に「五島日記」を連載しちゃおう〜♪などとたくらんでいる我がファンクラブなのでありました。
1998/10/21 しし座流星群を見よう会いきます！
来月のしし座流星群の観望ツアーに申し込んできました。休みをとることは難しいけれど、11/18はどんなに無理をしても休みます。17日は現地集合で行きます。お仕事が忙しい方、そんな手もあるのです。五島仲間で流星雨の思い出ができるといいですね。
五島日記も五島プラネタリウム星の会会報「しぶやの星」に公式デビューを果たしたことだし、このツアーはファンクラブのOFF会になるわけですね（強引にそう解釈する）。七夕のときはASTRO VETさんとふたりだけのOFFだったあのときが懐かしい・・・。
さてさて、申し込みに行ったら今日は水曜日ですので、7:10から星空ファンタジーを見ました。どうしてか、寝てもいいですよ、リラックスしてください、っていわれているのに１時間寝られませんでした。今月はモーツァルトの特集です。
投影が始まるのを待っていると、入り口でわたしのうわさ話をしているのが聞こえました。
「みわさんがいるから数が奇数になっちゃうのよ・・・」
入館者の奇数偶数って関係あるのかしら？とおもってきいていると。
「村松さんか、小高課長、一緒にはいってあげたら・・？？？」
そうそう、こういうプログラムは特にカップル率高し！わたしはどうせひとりですよ！！
大丈夫です、みなさん。カップル率は100%ではありません。わたしの他にもシングルの人はいますし、女の子２人組もいましたよ。
「下の映画館の前で、誰かナンパしてきたら？」
と、みんなにからわかれているうちに7:10、村松さんの星空ファンタジーがはじまりました。
1998/10/25 観望会
今日は観望会でしたが、五島には行かずに家で採点をしていました。きのうの天気予報では、昼間は晴れ、朝晩は曇り、と言っていたからです。ところが、星の会の伊藤さんによると木星の衛星が５つ見えたほど！だったそうです。くやし〜。
木星、土星、月。星をはじめるとまずトライしてみる対象がこれらの星でしょう。
はじめて望遠鏡をむけた、という興奮した思い出を持っている人は多いと思います。
わたしも、うまれてはじめて望遠鏡で見た天体は木星でした。
はじめて自分で望遠鏡を向けたのは月と土星でした。
はじめてみたときの驚きや喜びは、いまでは味わえないものかもしれません。
それにはおよばないけれど、わたしは今でもみる度に興奮し、喜びます。まるで子どものようにはしゃぎます。
何回みてもあきないです。
何度みても月には大小たくさんのクレーターがあるし、木星には衛星と縞があって、土星には環があります。
わかっていることだし、その期待をうらぎりません。同じじゃないか、といわれるとそうかもしれません。
でも、月の違うクレーターをみたり、木星の衛星の位置がきのうとはまったく違うところにあったり、大気の違いか明かりのせいか、みる度にちがったようすもあります。
----いえ、ちがわなくってもいいんです。
「今日も月がある、クレーターがある。木星も衛星を連れている。土星も浮かんでいるのが手に取るように見える。この前と同じだ。」
それだけでいいのです。いままでどおりに私たちをとりまく世界がまわり続けている。それがわかるだけでいいのです。感激してしまいます。
そんなわけで、いつまでも初めて望遠鏡をのぞいたこどものように、いっつもわたしははしゃいでしまい、
「前もみたじゃ〜ん」
「そんな望遠鏡でみえるの？」
「あきないねー」
などといわれながらも、感激し続けるのです。だから、みなさん、あきれずにわたしを見守ってくだサイ。
1998/10/30
今日は特別講演会「期待されるしし座流星雨」ということで、国立天文台の渡辺潤一先生のお話をききました。軽いジョークを交えてのおはなしで、前日（当日の朝？）１時間半しか寝ていなかったわたしも、居眠りすることなく過ごせました。
流星雨がおこるかどうかの判断についてのお話がおもしろかったです。研究者によって見解は違うが、今年の流星雨は確実でかなり期待できる。流星嵐も夢ではない。というふうにわたしは受けとめました。
人工衛星への対策の話もわたしは聞くのがはじめてでした。たったひとつの宇宙のチリも万が一あたれば驚異なのですね。日本では「はるか」が確率的にはあぶない、「ハッブル」は鏡をやられないよう方向をかえる、とのことでした。
33年周期といわれるしし座流星群の活動ですが、33年後にはとばないようです。今年は見逃せませんよ！あとは晴れるのを祈るのみですね！！
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