星と音楽の夕べ「新居昭乃特集」
ひとつめの夢はうた、それとも、星。
五島プラネタリウム「星と音楽の夕べ」
1999年11月は新居昭乃特集
各週のテーマ
全部の曲がテーマに沿うわけではありません。進行上やむをえずテーマからそれている部分、スパイスになる部分、の例外もあります。
★ひとつめのことばは＜夢中＞
ここでいう「夢中」とは「何かにひどく興奮したりして、ふつうでは出来ない思い切ったことをする様子。」アキネタリウムという夢は「ふつうでは出来ない思い切ったこと」ですからね。そして、夢は叶います。
一週目は「夢」「はじめて」がテーマです。新居昭乃さんの音楽と村松節のとりあわせはどんなひと月をつくりだすのでしょうか。
★ふたつめのことばは＜来訪者＞
二週目はしし座流星群直前ということでテーマはもちろん「流星雨」です。その流星雨をもたらす塵の粒は宇宙からの「来訪者」です。
流星雨祈願のプログラムをお届けします。流星雨に期待を寄せる村松さんのようすにもご注目ください。
★みっつめのことばは＜満天星＞
昭乃さんのうたについて「“地上から見上げる星空”ではなく、“星界をわたる風”といった感じでしょうか。」といったある方の“星界をわたる風”の言葉をイメージして選びました。
しし座流星群あとの第三週、みなさんが生の星空を経験した直後なら、きっと前回の投影とはプラネタリウムの星空が違って見えるはずです。
★よっつめのことばは＜月の光＞
満月あとのとても太った月が昇る四週目は月光特集です。
はじめは「月ははずせないキーポイント」と思いながらも、特に月光関係の曲についてはどう扱っていいものか困って避けていました。昭乃さんのうたには「月がでている」ということよりも、地上を照らし渡る月光の圧倒的な存在感があります。しかしながらプラネタリウムで月光は表現できません。そもそも明るい月は暗い星を見えなくするので観望にもプラネタリウム投影にも向かないのです。
そこでわたしは「月光は昭乃さんの曲にとってどうしても必要なんだ」とひらきなおって考えることにし、月光を表現するのを昭乃さんのうたに任せてみよう、と思いました。
うたは音波ですが、最終週は月光としてわたしたちを包みます。
四週それぞれのテーマには、今回の「新居昭乃特集」のプログラムは村松解説員による星空の案内があってこそという思いを込めてあります。この「新居昭乃と村松解説員」というコーディネートもアキネタリウムの大切な魅力です。
