| Millenetarium | 星と音楽の夕べ２０００年１２月 |
| 〜２０世紀の最後に贈る 地球（ほし）のうた〜 |
第一週１２/２
Web masterみわ---studio.miwa@nifty.ne.jp---VOICES
「夢のリクエスト実現シリーズ」でもあるミレネタリウムの一曲目です。プラネタリウムは、闇の中で自分の命のふるさとを感じる場所に帰れる場所。そんな五島プラネタリウムが四十数年前にできたのは、東京に再びプラネタリウムを！という大きな夢を実現させようと運動した、なんにんもの人がいたからでした。東京に、日本中に、プラネタリウムがあふれるほどつくられた今でも、三たび素晴らしいプラネタリウムを！という夢をわたしは抱き続けることでしょう。
空から吹く風
冬の風を感じます。それがドームの中でも。冷たい、でも澄んだ空気の冬の星空を眺めながら聞きたい、それなのに心はあたたかくなる曲です。
ガレキの楽園
「きれいな色の時計」という言葉をきいて「時刻や日付とともにうつりゆく星空」を自然と連想しました。----星空はきれいな色の時計----ほんの数年前、五島プラネタリウムに来ることがなかったら、そんなことは思わなかったでしょう。星とまっすぐにつきあう方法を教えてくれるために、いろいろな敵と四十年以上戦ってきた館に敬意を表して。戦いを終える館に感謝を込めて。その意志を引き継いで戦う者たちのテーマソングにも聞こえてくるのです。
愛の温度
五島プラネタリウムのドームのシートに座り投影がはじまるとき、この曲の冒頭のように感じます。まわりにお客さんがいても、日没して場内が暗くなるとまわりの存在は消えてしまう。そして、満天の星に包まれたとき、とてつもなく大きななにかに守られているような感を受けます。それがこの館に繰り返し通ってしまう心地よさの理由なのかもしれません。ドームの星空とわたしたちとの間に残る「愛の温度」をいついつまでも大切に胸に残しておきたいのです。
スプートニク
五島プラネタリウム開館はソ連がスプートニクという人類初の人工衛星の打ち上げに成功した年でした。これにはライカ犬は乗っていませんでしたが、愛しいものを失うときの感情は、命あるものでも物に対してでも同じもののようです。来春、この館の扉が二度と開かなくなって、もうこのツアイスの星空に会えなくなるなること・・・そんな場面を、曲を聞くたびに想像します。今回の投影では、スプートニクに乗り込んだ気分で星空を見ていただける「しかけ」を用意しています。
人間の子供
人間を育てるのは人間にしかできない行いです。人間らしい感情があって、真実を見抜く智慧があり、強い意志がある、「人間の子供」を育てるのは私たちの役目。五島プラネタリウムのように人間くささのある、作り手の意志が伝わってくるところでなければ人間を育てる「教育」をすることはできません。そうでなければ、どんなに最新の「知識」を盛り込んでも、人間の営みとして意味のある「教育」にはならないでしょう。「人間の子供」が育つ場所が増えることを祈りつつ、この曲を選びました。
美しい星
この投影で時間と空間を共有した人たちに、五島プラネタリウムが伝え続けたメッセージが届きますように。そして、今度は新たな伝え手になっていってもらえますように。
遥かなロンド
いつかまた、新しいアキネタリウムが生まれること、五島プラネタリウムのようなすばらしい場所に出会えること、これらを次の「夢」にして、日の出です。自分の夢は自分にしか叶えられないけれど、あきらめずに、多くの人が力を合わせれば、きっと夢に近づくことができるでしょう。
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