バーチャリウムレポート
9:35のレポート |
11:25のレポート |
12:20のレポート
＊注 この形式はFM-YOKOHAMAの番組「THE BREEZE」（月〜金9:00 〜13:00）の中の街角レポートのパロディです。
9:35のレポート
おはようございます、みわです。今日は、神奈川を飛び出して東京の渋谷のまちに来ていまーす。今わたしのいるところは、東急文化会館の8階にある、五島プラネタリウム、というところです。こちらのビルは渋谷の駅からすぐ、歩いて３分ほどのところにあるんですよ。
さて、こちらのプラネタリウムでは7/25から8/31まで、「バーチャリウムで探る惑星探検」という特別投影を行っているんです。この「特別」というのは、ふだんはつかわれていない「バーチャリウム」という世界初のシステムをつかっているから、ということなんですねぇ。
「バーチャリウム」というのは「仮想現実」をあらわす「バーチャルリアリティ」と「空間」をあらわす「-アリウム」という言葉の造語で、この「バーチャリウム」と「プラネタリウム」のシステムをうまく組み合わせることによって、新しいアプローチをすることができるんです。
CGをつかった迫力ある映像を20mの大型球形ドームに投影することによって、あたかも、その空間に入り込んだような体験をすることができるんですよぉ。例えば、まだ石かくもあけられておらず、誰も中に入ったことのないキトラ古墳の石かくの中に入るとかですね、まだ人類が行ったことのない、火星や金星の表面の探検、土星の輪くぐりを体験することもできるんです。ついには光の速さで16年かかるアルタイルまでも数秒でたどりついてしまうんです。
この夏、宇宙旅行に行ってみるのもいいのではないでしょうか。
これから投影を見学して、その内容は次のレポートでお伝えします！
11:25のレポート
はーい、みわで〜す。
見ましたよー、バーチャリウム！すごいですねぇ！！目、まわっちゃいました。すごいんですよ、まるで自分が宙返りとか急旋回をしているように思えてしまうんです。
投影の方ですが、わたしは解説台のすぐ前の北側の席に座りました。このバーチャリウム投影ではこの位置が一番見やすく、迫力がある、ということを係りの方から教えていただいたので、北側に座ったということなんです。
まず前半はふだんの投影と同じように、プラネタリウムの機械をつかって今宵の星空解説がはじまります。なんと、解説員の方が生で解説してくださるんです。頭の真上近くをかざる夏の大三角に始まり、その中の三つの星座である、こと座、わし座、白鳥座の解説。それから南の空のさそり座、射手座、蛇つかい座と蛇座。次に、その他に見える全ての星座の名前と絵をうつします。ここでつかわれる星座絵はバーチャリウムによって投影したもので、ふだんの絵とはちがうものだそうです。
そしていよいよバーチャリウムをつかった特別投影にはいります。
最初にキトラ古墳の石かくの中に入って、その壁にかかれた四神や天井にかかれた世界最古といわれるキトラの天文図を見ます。そこにえがかれた四つの環である内規、天の赤道、黄道、外規の説明があります。そこでも、平面にかかれた天文図を球面ドームスクリーンに投影して、その天文図の中に入ってしまうバーチャル体験ができるんです。
黄道や、古代日本や中国で使われた星宿、天文図の意味をおそわったあとは、惑星探検です。
探検コースは二つあって、奇数日か偶数日かによって変わるそうなんです。奇数日は金星コース、偶数日は火星コース、というふうに変わりまして、地球から飛び出したあと、まず太陽系の９つの惑星を地球型惑星と木星型惑星に分けて紹介、それから金星や火星のそれぞれの惑星の表面を探検して、木星、土星、そして太陽系を飛び出して、わし座のアルタイルまでひとっとび、さらに、光の100万倍のスピードで恒星間を移動して、ふたたび太陽系の地球まで戻って来るというコースになっています。
途中、火星のマリネリス峡谷の間を抜けたり、土星の輪くぐりをしたり、太陽系の果てを旅し続けるパイオニア11号の姿をみたり、とまるで自分が宇宙空間に放り出されたような感覚におそわれるんでうねぇ。とーっても、たのしいです。
こうして、ツァイス製プラネタリウムによって再現される美しい現在の星空、キトラの天文図にみる1300年前の宇宙観、そしてまもなくおとずれる21世紀人類・・・他の惑星に進出していくであろう時代の宇宙観、が体験できるんですね。まさに、時空をこえるバーチャリウムの醍醐味、バーチャリウムとプラネタリウムの融合、があじわえるということなんですよぉ。
次はランチタイムレポートをお届けします。
12:20のレポート
はーい、みわです〜。今日は、渋谷の五島プラネタリウムからおおくりしています。
ランチタイムレポートでは、スタッフの方にうかがった話をレポートします。
まず、バーチャリウムのCGを制作された方のお話です。
他にも最近はCGをつかった番組を投影しているプラネタリウム館は多いのですが、このバーチャリウムの特徴をきいてみました。
このバーチャリウムではロビーにあるスーパーコンピューターでリアルタイムにCG画像を作成して、プロジェクターから投影しているということなんです。というのは、CGアニメーションをビデオやフィルムに記録して、それを流すのとはちがうということなんです。ですから、日によって、回によって投影内容を変えたりすることも可能なんですよ。また、今修正したとするとすぐに次の投影に新しい投影ができるんですね。今回はやっていませんが、リアルタイムに操縦して、その通りのコースの映像を流すこともできるんです。
それから、本来平面であるCG画像を球面のドームスクリーンに映すことは大変なことなのです。このために、ドームを6台の投影装置で分割して投影しています。でも、絵のつなぎ目なんてわからないんですよ、すごいですね〜。 しかも直径20mものドームですからね、強力な光のでる投影装置でないと暗くて何が映っているのかわからなくなってしまいます。そういう点でも、この投影はすごいものなんですねぇ。
では、プラネタリムを見るときの注意をお知らせします。
投影開始時刻を過ぎると入場できなくなります。遅刻しないよう、お早めにお越しください。
館内は飲食禁止です。お菓子を食べたり、飲み物を飲んだり、しないでください。
お近くお客様のご迷惑となる行為、おしゃべり、いびき、貧乏揺すりなどはやめましょう。
携帯電話やポケットベル、時計のアラームは切りましょう。
投影中、明かりをつけないでください。電話やポケベルなどの明かりでも、投影効果の妨げとなります。
ということで、みなさんも、この夏、宇宙旅行の体験をしに、五島プラネタリウムに来てみてはいかがでしょうか。
ここで一句・・・
夏の夜 君と眺める 天の川 （海渡くん風によんでみました）
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