渾身のエール
五プラ私設ファンクラブ伝言板に投稿されたものです
渾身のエール 投稿者：Masaru♪です 投稿日：99/08/30(月) 00:11
今回、長文です。
例えの連発になるかも知れません。
ツアイスのメカニカルマシンである五プラの世界は木造校舎で、
世代の新しいプラネタリウムは、どこか金属とガラスの校舎・・・。
地平線のシルエットは私の見てきた範囲でも、１度か２度
加筆があったのみでしょうね。
北北西の新宿副都心をみてください。いまだに京王プラザホテルのみ。
前々回の火星大接近があった1971年ごろに加えられた覚えがあります。
とにかく都庁も三角ビルもKDDも安田ビルも、なあんにもないのです。
その代わり、北極星の真下のあたりにデパート群が見えますが、
これは私が本当に子供の頃に見た、伊勢丹とか二幸（知らないだろうなあ）とか、
三越とかのシルエットがそのままなんです。
南南東の羽田空港。管制塔のシルエットも昔なつかしいですね。
YS11やDC8、727なんかが幅を利かせている頃の雰囲気です。
・・・でもね。こうしたタイムスリップしそうな影絵。
これってとても魅力的です。今みたいに何でもかんでも高層化して、
ごちゃごちゃしたら、顔のないただの都会の影絵になるだけですからね。
それに渋谷だと、東邦生命ビルのシルエットだけがほぼ真東に
ズドーンとそびえて、オリオンの登場が切腹になってしまいます。
1970年代初頭で止めとくのも意義があるのです。
（おさむさん、皮肉じゃありませんよ。本当にそう思ってます。）
横浜こども科学館のプラネなんかは、影絵ではなく投影で、
ランドマークタワーやベイブリッジまで映してますし、
全員同じ方向を向いて傾斜したシートのために、
地上絵と星空の方が、グルグル向きを変えてくれますからねえ。
私は、自分で首をひねって北や南を見るのが好きです。基本です。
五プラの星々って、少し暖色がかっているでしょ。
例えばシリウス。青白い輝きというよりは白に少し肌色が混じっている。
これがミノルタの投影機なんかは、シリウスはシャープで白くて、
おまけに瞬いたりなんかするわけです。
これはこれですごくリアルなんだけど、手作り感がちょっと乏しい。
五プラのツアイス投影機は、南北の恒星球に１KW（1000W)の電球が
入っていたと思いますが。（おさむさん違いましたっけ？）
シリウスは別に投影機がくっついてたと記憶していますが、
いずれにせよ五プラの星は「電球色」なんです。
最新の機械は光源も強力で、電球だとしても
例えばキセノンランプとか・・・進んでいると思うのです。
だから明るい星でも、より小さい点で表現しているし、白い。
五プラの投影機は何となく「真空管」時代をほうふつとさせるけど、
最新の機械は、「集積回路」世代を象徴している気がします。
それと惑星の表現！
少し小さくて白っぽい水星。大きくてピンポン玉のような金星。
ほおずきの実か、からす瓜みたいな火星。
縞まで見える黄土色の木星。
なんと環まで見えるというサービス過剰の土星。
最新のプラネタリウムは、惑星も他の恒星のように表現するけど、
五プラ、いいですよね。だってPLANETARIUMは直訳すれば惑星儀。
子供が欲しくなる色とりどりのビー玉みたいな惑星は、
おもしろくもあり、やさしくもあるんじゃないですか。
大接近でマイナス３等近いときも、合が近づいて、夕空の低空で
プラスの２等級と、星としては100倍も明るさが変わるのに、
火星はいつも同じ明るさの丸いカラス瓜。これは愛嬌というものです。
（総括）
あばたもエクボといいますが、ちょっと古めかしかったり、
リアリティの追求の中に「あれっ」と思うところがあるのも、
ここで星を学び、感動を味わってきた経験を持つ人間には、
That's all right．で済むことなんですね。
機械的にプログラムが手順として進むプラネと違って、
五プラの進行は等身大なんです。そして最初にそれを感じるのが
毎回の夕景です。中天にかかる太陽は丸い塩せんべいみたいで、
空もくすんだ色ですから、冴えたものではないんですが、
西のシルエットに夕焼けが浮き出るあたりから、突然丸天井の存在が
消えてしまう。急に頭上に奥行きが出てくるあの感覚。
何回見ても、うっとりする瞬間です。そのとき背後に流れる曲が
雰囲気を壊さないのが五プラの「偉い！」ところです。
さすがに星と音楽の夕べをやるだけのことがあるわけ。
単なるシミュレーションじゃないのが、
夕景からひとまず宵空に落ち着くまでの間の五プラの魅力。
音楽だけで演出する経験に裏打ちされた「技」ですね。
うわあ、こんなに長くなってしまった。
みわさんすみません。（でもホントはもっと書きたい）
リラックス 投稿者：Masaru♪です 投稿日：99/08/21(土) 10:46
夏休みで日中がフリーなのを利用して、
金曜日（20日）に五プラに行ってきました。
学校の休みが続く中で、親子連れなんかの姿が
思ったより少なくて、ゆったりはしていたのですが、
かつてのような賑わいがないのはちょっとさびしい。
13時30分の投影、たまたま村松さんでしたよ。
ビジターの数に関係なく、やさしくやさしく、
そして星座絵の登場なんかにもひきつけるアクションで
工夫しておられましたね。子供たちのちょっとした反応に
ひとこと返してあげるところとか、スムーズな進行が
なかなか楽しかったですよ。
今月は、私の最も好きな南半球の星空。
オーロラの実写映像なんかも織り交ぜて、
つかの間の別世界ワープでした。
売店で、オーロラの音楽のＣＤ買っちゃいました。
心地よい解説と音楽のプラネタリウム空間は、
リラクゼーションスペースなんだなあと、再認識。
機械式プラネタリウム・手作り・肉声ナビゲーション…
やはり「味が出る」んですね。
また遊びに行かなくては。 投稿者：Masaru♪です 投稿日：99/08/16(月) 22:39
私は今年40になった、おじさん天文ファンです。何を隠そう、私も五プラの雰囲気の中で星に対する思いを膨らませた人間です。
きょうたまたまこちらのサイトを発見して、投稿させていただいてます。
私が始めて五プラにつれて行ってもらったのは1965年頃で、まだ幼稚園でした。
当時は往年の天文ファンにはおなじみの水野良平さんの名解説も健在だったころです。
1968年頃（小３）からは、渋谷に一人で出かけて定期的な五プラ通いをやってました。
アポロの着陸の頃には、それが投影のテーマになっていましたし、
年に１回巡ってくる、南十字星を見せてくれる南天がテーマになる月が楽しみでした。
あの頃、小学生は70円、大人でも150円だったと記憶しています。
大学でも卒論は天文（流星）で書きました。
今はあくまで趣味ですが、二人の息子にも「星」の字が入った名前をつけてます。
先端技術のプラネは数あれど、やはり五プラの空気というかムードが好きです。
私の星好き人生と五プラ経験はほぼパラレルに走っている感じがします。
また遊びに行かなくては。