カウントダウン日記


◆12月10日(Tー13日)

今日からイベントまであと2週間、準備状況を日記にしようと思う。

投影内容の構成を練りに練っていてしばらく音沙汰のなかった麻三留さんから、ひさしぶりにメールが来た。件名が「Tマイナス13日」。本文の中にその説明があった。

>Tマイナスってわかるかい?
>Tは打ち上げ時刻。NASAの打ち上げ管制のときの用語だよ。
>T-minus fifteen seconds みたいな使い方さ。

だから、この日記も「カウントダウン日記」にした。日付けの横でカウントダウンしていこう。

さて、麻三留さんからのメールには投影の流れが簡単にまとめてあった。全部ここで明かしてしまうのはもったいないので抜粋すると・・・

「挨拶」-「夕暮れ」-「宵の星空…王家の物語」-

「サンタのふるさと(フィンランド)クリスマス」

「北極点の不思議」-「ニュージーランドの星空」-

「西暦16000年・東京の地を這うオリオン・天頂のさそり」

-「夜明け」

な、なんという凝縮された内容だろう。これは主催者としての立場は忘れて、投影を楽しんでしまいそうだ。

とにかく、全体像が見えてきて一安心。


◆12月11日(Tー12日)

協力者の村松さんと話していたら、企んでいた投影内容のうち、今のままではできないものがあるとわかった。ツアイス投影機の中でも、ふだん使わない部分なので特別なメンテナンスが必要なのだそうだ。人手がないのでその時間をとるのは難しいという。二週間前にいいだすわたしたちも悪いんだけど・・・。しかし、あきらめないぞ。一歩もひかないぞ。しばらくは村松さんとわたしでお互いそんな状態だった。


◆12月12日(Tー11日)

きのうからの村松さんとわたしの話し合いに終止符が打たれた。やがて口のうまい方が説得勝したのだった。(心の広い方が負けてあげた?)


◆12月13日(Tー10日)

それでこの日の掲示板に村松さんからの書き込みが...。

メンテナンスを午前中3時間かけて行った、とのこと。

午後の投影にはギリギリ間に合ったとのこと。

腕と指が夜になってもまだ痛いとのこと。

ありがとう、ありがとう。村松さん。

やったー、あの星空が見られるぞ!


◆12月14日(Tー9日)

今日で本職の仕事の方が一区切り。これからはこっちの仕事に全力投球だ!!


◆12月15日(Tー8日)

星の会の例会だった。家でチケットつくりの作業をしていたら遅刻した。

麻三留さんも来ていて、投影内容の台本をいただいた。

台本だ、さすがテレビの人はちがう。

マイクロソフトワードで夜な夜なつくった、麻三留さんの力作だ。

夜は麻三留さんと村松さんと三人で打ち合わせ。・・・だったはずがいつの間にか「麻三留さんがツアイス君の謎を村松さんに質問する」夜のひとときに変わっていた。帰るときの麻三留さんは永年の謎が解消されてとても嬉しそうだった。

これで麻三留さんのツアイスくんへの愛がいっそう深まったにちがいない。


◆12月16日(Tー7日)

昼間、渋谷でスタッフの一部と麻三留さんが顔合わせと打ち合わせ。

16時頃、東急文化会館の屋上からビルの向こうに沈む夕日を見る。麻三留さんがまだ青い色の残る空を見上げて、「あ、やっぱり金星が見える」。みんなもそれにつづく。「あの四角いビルの上・・・その高いビルよりも少し上の高さだよ・・・」。麻三留さんのいう通りの場所に白く光る金星を全員が(やっと)確認。「日没前でも明るい星は見えるんだよ」と、はやくも麻三留さんのレクチャー(洗礼)をうけたスタッフ達だった。


◆12月17日(Tー6日)

二学期が終わって気が抜けたのか、日頃の飲み過ぎ食べ過ぎのせいか(?)風邪をひいてしまった。体中が痛かったけど、家でおとなしくチケットつくりの作業。

夜、麻三留さんからメール。時間調整のため内容をちょっとけずったり、いろいろ大掛かりに台本を手直しして一日が過ぎたそうだ。

あした発売の雑誌ぴあには情報が載るはず。

ぴあを見てここにたどりついたみなさんへ。
ちょっと他では味わえない、楽しいクリスマス投影です。来てくださいね。
クリスマスコンサートじゃないですよ。それは24日の特別投影です。間違えないでね。


◆12月18日(Tー5日)

ぴあを買った。ちゃんと載っていた。

偶然にも同じ号にザバダックの吉良さんも写真入りで載っている。

このイベント紹介の上の上の欄には○姉妹も。

この号は記念にとっておこう。


◆12月19日(Tー4日)

五プラでリハーサル。あーだこーだやりながら、二時間しゃべりどおしの麻三留さん。ツアイスくんの操作が予想していたよりも複雑だったが、村松さんはぴた!ぴた!と対応してくれる(いつものことながら)。麻三留ー村松の見事な連係プレーだ。ふたりとも超一流の職人だ。こんなコンビネーションを見るのは今回が最初で最後になるなんて、もったいない。わたしはたいした仕事はしないけど、ふたりをコーディネートしてほんとうによかった。

がんばれ、ツアイスくん。3M(麻三留ー村松ーみわ)もがんばれ!


◆12月21日(Tー2日)

きのうは家から一歩も出られず。風邪がひどくなっている。

今日はきのうよりもよくなったようだ。買い出しにいったらコピー用紙が安かったので予定していたより多く買い込んでしまった。病床の身なのに重くてたいへんだった。A5の用紙が1500枚、その他多数。

もうあさってなのか・・・。とにかく風邪をなおさなくては。


◆12月22日(Tー1日)

とうとう明日だ。

今、部屋がとても散らかっている。まるで海外旅行に行く前の準備をしているようだ。用意するものがいっぱい。持っていくものがいっぱい。

予約をもう締め切らなくちゃ。

当日券もたくさんありますから、心配しないで来てください。


◆12月24日(T+1日)ここからはカウントアップ日記

楽しい打ち上げが終わった。スタッフはボランティアで手伝ってくれたどころか、打ち上げ代も自己負担、静岡から来ても石川から来ても交通費さえ出ない。なんて良い人たちなんだろう。これも五プラのためだからこそ?


◆12月25日(Tー2日)

おかげさまでイベントは黒字で終わりました。次の企画につなげることができます。文集がつくれます。ありがとうございました。





もどる

このホームページは、プラネタリウム施設とは関係ありません。

情報提供、情報交換するために仕掛人が自発的につくったページです。

みわはプラネタリウム職員ではありません。

Web masterみわ---studio.miwa@nifty.ne.jp---